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花粉症治療のためのステロイド注射の副作用にご注意

2020年06月30日
カプセルを口に入れる女性

花粉症の治療は、一般的に抗ヒスタミン薬を使用して症状の軽減をはかっていきますが、その年の花粉の飛散量やその時の体調によって薬が効きにくい場合があります。そして、薬を処方してもらう回数も頻繁になることから、拘束時間が増えてしまい生活に支障が出ることも多いです。このような場合、何とか簡単に治療を行いたいと感じてステロイド注射を行う人がいますが、このステロイド注射には危険が潜んでおり、副作用を十分に理解しないと受けるのは危険です。副作用が多いため、多くの医療機関では行われていないのが現状です。

ステロイド注射の副作用には、カビなどの感染症にかかりやすくなる、副腎機能不全や肝機能障害、うつ病などの精神障害やリバウンド現象と呼ばれる全身倦怠感、高血圧や糖尿病、胃潰瘍や十二指腸潰瘍があり、女性の場合は骨粗しょう症や生理が停止してしまったり、逆に生理が止まらなくなったりします。まれに緑内障を発症し、視力や視野障害を起こしやすくなります。さらに顔の状態を見ると満月のように腫れあがっていることもあり、このような顔をムーンフェイスと呼ぶこともあります。これらの副作用で起こる確率が高いのは糖尿病で、糖尿病を発症してしまうと足が壊死するなど生活にずいぶんと支障が出てきます。

本来ステロイド注射は、気管支喘息や関節リウマチの重症の人に使われていることが多く、重症の人にとっては大変有効な治療法でもあります。しかしながら副作用は懸念されており、本人が糖尿病であったり、両親や親族に糖尿病の人がいたりする場合には、このステロイド注射による治療は行えません。

ステロイド注射を行うと、一時的に鼻の通りがよくなったり、症状が改善した感じがしたりするのですが、実は体は悲鳴を上げている状態です。しかもステロイド注射による肝機能障害やうつ病、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症や胃潰瘍といった副作用は、自分では分かりにくく、気が付いたときにはある程度手遅れのようになっており、治すのが難しいことが多いのです。特に緑内障の場合は、いつの間にか進行していることがあるため、気が付いたときは失明していることもあります。本来花粉症を軽減するために行っていたのに、回数を重ねるごとに体に不調が現れ、命にかかわるような感染症にかかりやすくもなるので、体調が悪いと感じることが多くなります。注射をした場所の筋肉が、萎縮してしまったり陥没したりするぐらいであれば良いですが、実際にこのような重い症状が出てしまう危険性の方が高いので、ステロイド注射をする場合は十分に検討をしなくてはなりません。